<健康診断>

健康診断

ナガワ動物病院では、病気の早期発見を促す〝健康診断〟に力を入れております。
動物たちは言葉が話せない分、元気がない、食欲がない等の症状が現れた時には、既に病気がかなり進行しているということも少なくありません。また、一年で4〜5才も年をとるため、健康で長生きするには病気の早期発見が重要です。

特にレントゲンや超音波検査といった画像検査と血液検査を同時に行うことで、早期発見により効力を発揮してくれると考えております。
一日でも長く楽しい時間を一緒に過ごせますよう、定期的に健康診断をご活用ください。

当院では普段の診察において健康診断について尋ねられた際には、健康診断間隔の目安として、6歳未満の子には年に一回、7歳以上の子には年に二回の健康診断をおすすめさせていただいています。

<画像検診>

画像検診

心臓検診の流れ

画像検診の中でも特に力を入れております心臓検診を例として、下記の流れで診察、検査を行い、治療方針を決定します。
時間を要する検査になりますので、ご希望の際は事前のご予約をお願いしております。

1.問診:年齢、品種、症状の発現時期や頻度、その他できるだけ詳しくお話下さい。

2.身体検査:体重測定、体温測定、視診、触診、聴診を行います。
※以上の結果から心疾患を疑う場合、必要と思われる追加検査をご提案します。

3.レントゲン検査:気管や肺の状態、心臓の大きさなどを確認します。通常2~3枚の撮影を行います。

4.心電図検査:波形の異常や不整脈の有無を確認します。(短時間の検査では検出できない場合があります。不整脈が強く疑われる場合はホルター心電図検査が必要になります。)

5.超音波(エコー)検査:心臓の内部構造や血流の速さなどを観察します。多くの心疾患において、確定診断や治療薬の選択に重要な役割を果たす検査です。先天性心疾患、加齢に伴う弁膜症、種特異的な疾患などを検出することが出来ます。痛みを伴う検査ではありません。

◆正常心(左)と僧帽弁閉鎖不全症(MR)心(右)
超音波(エコー)検査
超音波(エコー)検査
レントゲン検査
◆正常心(左)と僧帽弁閉鎖不全症(MR)心(右)
画像検診
◆主に活躍する画像検査機器
FUJIFILM DR CALNEO Smart V

FUJIFILM DR CALNEO Smart V

撮影したその場で、画像診断が可能なレントゲン装置を導入。複数枚の撮影も素早く行えるようになり、本人に負担がかかりにくいレントゲン撮影が行えます。

Canon Aplio 300

Canon Aplio 300

人医療でも活躍する高精細な超音波検査機器

SMIによる微小血流検出
エラストグラフィによる組織の弾性測定

新機能により、多くの情報を得ることができるようになりました。

フジフィルム FTS4400 内視鏡

フジフィルム FTS4400 内視鏡

主に動物の胃、十二指腸、大腸などを全身麻酔下で覗いたり組織生検するのに使います。
また犬に多い異物の誤食時に4種類の鉗子を使い分けて胃を切開することなく取り除く時にも活躍します。(異物のすべてが内視鏡で取り除けるとは限りません)

<血液検査>

血液検査

血液検査:全身状態の把握(貧血や炎症反応の有無、肝機能、腎機能、血糖値など)心疾患以外の基礎疾患を検出します。

状況に応じて、甲状腺機能低下症や亢進症などを調べるため、ホルモン数値測定を行うことがあります。また、人医療のようにNT-proBNP、ANP、心筋トロポニンといった心不全マーカーを測定することも可能です

◆主に活躍する画像検査機器
富士ドライケムNX500V

富士ドライケムNX500V

高い処理能力と使いやすさで、迅速かつ正確な検査を実現する臨床化学分析装置です。

IDEXX カタリスト One

IDEXX カタリスト One

IDEXX SDMAを含む血液化学スクリーニング検査セット。欧米をはじめ世界の動物病院でスクリーニング検査のスタンダードとされている項目を効率的に測定できます。
蛋白尿の正確な評価に有用なUPCや甲状腺機能の評価に有用なT4など、特殊検査項目も測定可能です。

IDEXX プロサイト Dx

IDEXX プロサイト Dx

自動血球計算装置
検査センター品質のCBC(完全血球計算)を、わずか2分で院内検査できます。

赤血球や白血球の測定分布を画像化するドットプロットが、細胞異常の素早い判別をサポート。
白血球5分類、網赤血球数、犬猫の血小板数を含む包括的な検査項目。