犬と猫のアレルギー性皮膚炎について┃その子に合った治療法を選ぶことが大切

アレルギー性皮膚炎とは、犬や猫の免疫機能の異常によって起きる皮膚の病気で、強いかゆみがみられます。その原因は多岐にわたるため、しっかりと検査を行い原因を特定して治療を進めることが大切です。また、その治療は薬によるものが中心となりますが、最近ではいろいろな治療の手法が考案されているため、飼い主様とご相談したうえで、その子に合った治療法を選ぶことが大切です。 今回は犬や猫のアレルギー性皮膚炎について、診断・治療法を中心に詳しく解説します。 ■目次…

犬の気管虚脱について┃「ガーガー」と呼吸が苦しそう…

気管虚脱とは、空気の通り道である気管が押しつぶされて呼吸がしづらくなる病気で、小型犬によくみられます。息苦しさから運動ができなくなるだけでなく、体に酸素が十分に行きわたらないことで失神することもあります。そのため、早めの対処が肝心です。 今回は犬の気管虚脱について、特徴的な症状や当院での治療法を中心にお伝えします。 ■目次…

犬と猫の膵炎について┃犬の場合は急に激しい症状が現れ、猫の場合は軽度の症状が長期間続く

膵炎とは、膵臓というお腹のなかにある臓器に炎症が起こる病気です。膵臓は消化酵素を分泌する役割を担っており、炎症によって様々な消化器症状を引き起こします。猫の場合は、軽度の症状が長期間続くことが多いのに対し、犬の場合は急に激しい症状が現れ、命に関わることもあるため、特に注意が必要です。 今回は犬と猫の膵炎に関して、その原因や症状、当院での診断・治療法をお伝えします。 ■目次…

犬のクッシング症候群について┃様々な病気を併発する

クッシング症候群は副腎皮質機能亢進症とも呼ばれる病気で、副腎からステロイドホルモン(コルチゾール)が過剰に分泌され、体にさまざまな異変が現れます。この病気そのものだけでなく、関連してさまざまな病気の発症につながる危険性があるため、早めに対処することが重要です。 今回は犬のクッシング症候群について、注意すべき症状や当院での治療法を中心にお伝えします。 ■目次…

猫の甲状腺機能亢進症について┃食べても痩せる

甲状腺は喉の近くにある器官で、代謝をコントロールする甲状腺ホルモンを分泌しています。甲状腺機能亢進症は中高齢の猫に多く、甲状腺ホルモンが正常よりもたくさん分泌されることで、痩せているのに食欲がある、攻撃的になるなどの症状が現れます。一見すると元気で健康のように思えますが、病気が悪化すると活動性が過剰になりすぎてしまうため、早期に発見して治療を始める必要があります。 今回は猫の甲状腺機能亢進症について、原因や症状だけでなく、当院での治療法を解説します。 ■目次…

ノミ・マダニ予防の重要性について┃暖かくなると活発化する

外の気温がだんだんと高くなると、ノミ・マダニがたくさん発生してきます。これらは外部寄生虫と呼ばれ、犬や猫の皮膚について、吸血するとかゆみや皮膚の炎症を生じるだけでなく、人獣共通感染症の原因となる病原体を運ぶ危険性もあるため、予防がとても大切です。 今回はノミ・マダニが発生しやすい場所や予防の重要性などについて、詳しくお伝えします。 当院の予防・健康管理についてのページはこちら ■目次…

犬と猫の健康診断について┃1日でも長く愛犬愛猫と暮らすためにも…

健康診断は、犬や猫が健やかに暮らし、少しでも長い時間をともに過ごすために、必要不可欠な検査です。とはいえ、なぜこうした検査が重要なのか、どんな検査をするのか、検査によって何がわかるのか、よくわからずに受診している飼い主様もいらっしゃるかと思います。 今回は納得して健康診断を受けていただくために、重要性についてお伝えするとともに、当院での検査内容をご紹介します。 ■目次…

犬と猫のフィラリア症予防について┃通年で予防しよう

動物の感染症で気をつけなければならないものの1つに、フィラリア症(犬糸状虫症)が挙げられます。フィラリア症とは、フィラリア(犬糸状虫)という寄生虫が感染することで引き起こされ、ひとたび感染・発症してしまうと治療は難しいため、予防がとても重要になります。フィラリア症は犬の病気としてよく知られていますが、猫にも感染して症状を示すことがあるので、注意が必要です。 今回は犬と猫のフィラリア症について、その予防を中心にお伝えします。 ■目次…

犬の肛門周囲瘻について┃肛門部を床や地面にすりつけような様子がみられる

肛門周囲瘻(こうもんしゅういろう)とは、お尻の周りに瘻管(ろうかん)と呼ばれる穴ができる病気です。この病気自体が死に直結することはありませんが、再発を繰り返すことで潰瘍や出血が生じ、生活の質(QOL)が低下する原因になってしまいます。また、お尻の周りにできる腫瘍(肛門周囲腺腫や肛門嚢アポクリン腺癌など)によって症状が現れている可能性もあるため、検査をしてみなければ楽観視はできない病気です。 今回は犬の肛門周囲瘻について、原因やよくみられる症状とともに、当院での治療法をご紹介します。 ■目次…

犬の前十字靭帯断裂について┃大型犬に限らず小型犬でも発症する関節疾患

前十字靭帯は大腿骨(太ももの骨)と脛骨(すねの骨)を結び、歩いたり走ったりするときに膝を安定させる役割を担っています。その靭帯が切れてしまう病気が前十字靭帯断裂で、犬種に限らず発症する可能性があります。膝の関節が安定せずにうまく歩けなくなるため、普段の暮らしに大きな影響を与えてしまいます。 今回は犬の前十字靭帯断裂について、当院での治療法を中心にお伝えします。 ■目次…

猫の肥大型心筋症について┃7歳以上の3割ほどが発症

肥大型心筋症は猫ではとても一般的な心臓の病気で、7歳以上の3割ほどがかかっているともいわれています。発症すると、口を開けて呼吸が苦しそうになる他、突然倒れてぐったりとする場合や、中には突然死してしまうケースもあるため、早期に発見して適切な治療を進めることが重要です。 今回の記事では、猫の肥大型心筋症について、その概要とともに当院での診断・治療法を詳しくご紹介します。 ■目次…

犬のレッグ・ペルテスについて┃骨の一部が壊死してしまう病気

レッグ・カルベ・ペルテス病(ペルテス病やレッグ・ペルテスともいいます)は成長期の小型犬に発生する病気で、その発生機序や発生部位から、大腿骨頭無菌性壊死症あるいは虚血性大腿骨頭壊死とも表現されます。はじめは歩き方に異常がみられる程度ですが、そのままにしていても良くなることはないため、早期発見・早期治療が肝心です。 今回の記事では、犬のレッグ・ペルテスの原因や症状だけでなく、当院での治療方針についてご紹介します。 ■目次…