目の病気で“見えづらい・痛い”サインが出たら|ナガワ動物病院の眼科手術・検査体制
「最近、愛犬や愛猫の目の様子がおかしい」「目を気にしている仕草が増えた」──そのような変化を感じたことはありませんか?
目の病気は決して珍しいものではありませんが「もし見えなくなったら…」と不安になる飼い主様も多いのではないかと思います。犬や猫は、目の痛みや違和感を言葉で伝えることができません。だからこそ、日ごろの小さなサインに気づくことが大切です。
今回は、犬や猫の目の病気と、ナガワ動物病院で行っている検査・手術体制について詳しくご紹介します。
こんな症状、見逃していませんか?
目の異常があるとき、犬や猫は次のようなサインを見せることがあります。
・目をしょぼしょぼさせる
・涙や目やにが増える
・目が白く濁っている
・充血している
・まばたきが多い
・明るい場所を避ける
・壁や家具にぶつかる
これらは「見えづらさ」や「痛み」を感じているサインです。
こうした変化は「気のせいかな」と見過ごされやすいものですが、実は目の病気の初期症状であることも少なくありません。
目の病気の中には進行が早いものもあり、放置すると視力の低下や失明につながるおそれがあります。早い段階で原因を突き止め、適切な治療を始めることが大切です。「いつもと少し違うかも」と感じたら、どうぞお早めにご相談ください。
目の病気にはどんなものがある?
犬や猫の目の病気にはさまざまな種類があり、原因や症状の出方もそれぞれ異なります。
ここでは、代表的な病気をいくつかご紹介します。
・白内障
目の中のレンズ(水晶体)が白く濁り、見えにくくなる病気です。犬では糖尿病が関係していることもあります。
・緑内障
眼の中の圧力(眼圧)が高くなり、視神経を圧迫してしまう病気です。強い痛みを伴い、進行すると失明に至ることもあります。
・角膜潰瘍
目の表面(角膜)が傷ついたり、深くえぐれてしまったりする病気です。軽い傷から重度の潰瘍までさまざまで、痛みが強く出ることがあります。
・ぶどう膜炎
目の中の血管が集まる層(ぶどう膜)に炎症が起こる病気です。猫では、猫伝染性腹膜炎(FIP)などが関係することもあります。
猫の猫伝染性腹膜炎(FIP)について詳しく知りたい方はこちら
・ドライアイ(乾性角結膜炎)
涙の量や質が低下し、目の表面が乾燥する病気です。乾燥が続くと角膜に傷がつくおそれがあります。
・網膜剥離
光を感じ取る膜(網膜)が剥がれてしまう病気です。高血圧などの全身疾患が原因となることもあります。
これらの病気では「見え方」や「痛み」の出方がそれぞれ異なります。
中でも緑内障や角膜潰瘍は進行が非常に早く、緊急性の高い病気です。目の病気は進行してからでは元の状態に戻すことが難しいケースも少なくありません。
「少し気になる」「なんとなく違和感がある」といった段階で受診することが、愛犬・愛猫の目を守る一番の近道です。
なぜ専門的な眼科検査が必要なの?
目の病気は、見た目だけでは正確な判断が難しいことが少なくありません。同じように「目が赤い」症状でも、炎症なのか、圧が高いのか、あるいは傷があるのか、原因によって治療法は大きく変わります。
そのため、専門的な検査機器を使って原因を正確に見極めることがとても大切です。当院では、次のような眼科検査を行っています。
・眼圧測定:眼の中の圧力を測定し、緑内障などのリスクを調べます
・スリットランプ検査:細い光を当て、角膜や水晶体などの状態を拡大して確認します
・フルオレセイン染色:特殊な染色液を使い、角膜に傷がないかをチェックします
・シルマー涙検査:試験紙で涙の量を測り、ドライアイの有無を確認します
・眼底カメラ:網膜剥離、網膜変性、視神経炎などの診断に用いられます
これらの検査は痛みを伴わず、短時間で実施できるものばかりです。「目に器具を当てるのは怖い…」と心配される飼い主様もいらっしゃいますが、動物たちの負担はごくわずかで、麻酔を必要としないケースがほとんどです。
通常の診察だけでは分からないような小さな異常を早期に見つけられることが、ナガワ動物病院の大きな強みです。気になるサインがあるときは、無理に様子を見ようとせずに、ぜひ一度ご相談ください。
ナガワ動物病院の眼科治療・手術体制
当院では、点眼治療などの内科的なケアから、外科手術まで幅広い眼科診療に対応しています。目の病気は、繊細で専門性が求められる分野です。そのため当院では、設備と技術の両面から安心して治療を受けていただける体制を整えています。
<内科治療から外科手術まで幅広く対応>
初期段階の白内障や軽度の炎症では、点眼薬や内服薬を用いた内科治療を行います。症状の進行度や原因を見極めながら、専門的な知識に基づいて最適な治療法をご提案しています。
より高度な治療が必要な場合には、以下のような外科手術にも対応しています。
・眼球摘出術:重度の緑内障や外傷などで痛みを取り除くための手術
・角膜潰瘍手術:深い角膜の傷を修復する手術
・水晶体摘出術:白内障などで濁った水晶体を取り除く手術
・眼瞼内反手術:まぶたが内側にめくれ、まつげが眼球を刺激する状態を改善する手術
・瞬膜フラップ:角膜の修復を助けるために瞬膜を一時的に縫い合わせる処置
これらの手術は、眼科専門の顕微鏡を使って細かな構造をしっかり確認しながら行うため、精密で安全な処置が可能です。眼科診療・手術の経験が豊富な獣医師が、一頭一頭の状態に合わせた丁寧な対応を心がけています。
<安心して治療を受けていただくために>
治療中は、患部を守るために病院で指定したエリザベスカラーを必ず着用していただくようにお願いしています。
市販の柔らかい素材のものは快適に見える一方で、目をしっかり保護できずに再発や悪化につながることもあります。治療を成功させるためにも、正しいケアの継続がとても大切です。
ナガワ動物病院では、設備・技術・経験のすべてを活かし、飼い主様と一緒に「その子にとって一番良い方法」を考えながら治療を進めていきます。目のトラブルでお困りの際は、どうぞ安心してご相談ください。
まとめ
犬や猫の目の異常は身近にあるトラブルです。「少し赤い」「しょぼしょぼしている」といったわずかな変化の中に、早めに気づけるサインが隠れていることもあります。
当院では、点眼治療から外科手術まで幅広い眼科診療に対応し、眼科専用の顕微鏡をはじめとした設備と、経験豊富な獣医師による丁寧な診療体制を整えています。
目の病気は進行が早いものも多く、早期発見・早期治療がとても大切です。「何かおかしいかも」と感じたときは、どうぞお気軽にご相談ください。
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