
犬と猫の健康診断について┃1日でも長く愛犬愛猫と暮らすためにも…
健康診断は、犬や猫が健やかに暮らし、少しでも長い時間をともに過ごすために、必要不可欠な検査です。とはいえ、なぜこうした検査が重要なのか、どんな検査をするのか、検査によって何がわかるのか、よくわからずに受診している飼い主様もいらっしゃるかと思います。
今回は納得して健康診断を受けていただくために、重要性についてお伝えするとともに、当院での検査内容をご紹介します。
■目次…

犬と猫のフィラリア症予防について┃通年で予防しよう
動物の感染症で気をつけなければならないものの1つに、フィラリア症(犬糸状虫症)が挙げられます。フィラリア症とは、フィラリア(犬糸状虫)という寄生虫が感染することで引き起こされ、ひとたび感染・発症してしまうと治療は難しいため、予防がとても重要になります。フィラリア症は犬の病気としてよく知られていますが、猫にも感染して症状を示すことがあるので、注意が必要です。
今回は犬と猫のフィラリア症について、その予防を中心にお伝えします。
■目次…

犬の肛門周囲瘻について┃肛門部を床や地面にすりつけような様子がみられる
肛門周囲瘻(こうもんしゅういろう)とは、お尻の周りに瘻管(ろうかん)と呼ばれる穴ができる病気です。この病気自体が死に直結することはありませんが、再発を繰り返すことで潰瘍や出血が生じ、生活の質(QOL)が低下する原因になってしまいます。また、お尻の周りにできる腫瘍(肛門周囲腺腫や肛門嚢アポクリン腺癌など)によって症状が現れている可能性もあるため、検査をしてみなければ楽観視はできない病気です。
今回は犬の肛門周囲瘻について、原因やよくみられる症状とともに、当院での治療法をご紹介します。
■目次…

犬の前十字靭帯断裂について┃大型犬に限らず小型犬でも発症する関節疾患
前十字靭帯は大腿骨(太ももの骨)と脛骨(すねの骨)を結び、歩いたり走ったりするときに膝を安定させる役割を担っています。その靭帯が切れてしまう病気が前十字靭帯断裂で、犬種に限らず発症する可能性があります。膝の関節が安定せずにうまく歩けなくなるため、普段の暮らしに大きな影響を与えてしまいます。
今回は犬の前十字靭帯断裂について、当院での治療法を中心にお伝えします。
■目次…

猫の肥大型心筋症について┃7歳以上の3割ほどが発症
肥大型心筋症は猫ではとても一般的な心臓の病気で、7歳以上の3割ほどがかかっているともいわれています。発症すると、口を開けて呼吸が苦しそうになる他、突然倒れてぐったりとする場合や、中には突然死してしまうケースもあるため、早期に発見して適切な治療を進めることが重要です。
今回の記事では、猫の肥大型心筋症について、その概要とともに当院での診断・治療法を詳しくご紹介します。
■目次…

犬のレッグ・ペルテスについて┃骨の一部が壊死してしまう病気
レッグ・カルベ・ペルテス病(ペルテス病やレッグ・ペルテスともいいます)は成長期の小型犬に発生する病気で、その発生機序や発生部位から、大腿骨頭無菌性壊死症あるいは虚血性大腿骨頭壊死とも表現されます。はじめは歩き方に異常がみられる程度ですが、そのままにしていても良くなることはないため、早期発見・早期治療が肝心です。
今回の記事では、犬のレッグ・ペルテスの原因や症状だけでなく、当院での治療方針についてご紹介します。
■目次…

愛玩動物看護師と動物看護スタッフの違いとは?
突然ですが、愛玩(あいがん)動物看護師と動物看護スタッフの違いを理解されている飼い主様はいらっしゃいますか?
実は近年、愛玩動物看護師法という法律が制定され、その違いが文書によって明確になりました。愛玩動物看護師はこの法律に基づいた国家資格となり、その他の業務を動物看護スタッフが担当することになりました。今回の記事では、国家資格化の経緯や動物病院での業務の変化についてまとめました。
■目次…

犬の橈尺骨骨折について┃特に小型犬でみられる
犬で頻繁に発生する骨・関節の病気として、橈尺骨(とうしゃっこつ)骨折が挙げられます。橈尺骨とは前腕部の骨で、肘と手首の間にある2本の骨(橈骨と尺骨)のことです。橈尺骨骨折は、家庭内のちょっとした段差などをジャンプしただけでも骨折するケースもあります。また、その治療には手術が必要ですが、若い犬では骨の成長に影響を及ぼす可能性もあるため、骨折の状態にあわせて適切な術式を選ぶ必要があります。
今回は当院での具体的な手術方法だけでなく、ご家庭での注意点についてもご紹介します。
■目次…

犬の炎症性ポリープについて┃ミニチュア・ダックスフンドによくみられる
犬の炎症性ポリープは大腸に発生するできもの(腫瘤)のことで、中~高齢のミニチュア・ダックスフンドに好発することが特徴です。下痢や血便など、消化器に関連する症状が現れますが、その症状は異物誤飲や悪性腫瘍(がん)、細菌感染といったさまざまな病気にもみられるので、しっかりと検査を行って原因を特定することがとても重要になります。
今回は犬の炎症性ポリープについて、原因や症状とともに、当院での治療法をご紹介します。
■目次…

犬と猫のチェリーアイについて┃目頭に赤い腫れがみえる
チェリーアイとは、通常目頭の奥に収まっている第三眼瞼腺(だいさんがんけんせん)が、まぶたの外へと飛び出すことで、目頭がさくらんぼのように赤く腫れる病気のことです。命にかかわるようなことはありませんが、放っておくと目の炎症にもつながってしまうため、早めの治療が肝心です。
今回は犬と猫のチェリーアイについて、なぜ起こるのかを詳しく解説するとともに、典型的な症状や当院での治療法をご紹介します。
■目次…

犬と猫の重度角膜潰瘍について┃不意なケガでも発症する目の病気
犬や猫に多い病気の1つに、角膜潰瘍(潰瘍性角膜炎とも呼びます)が挙げられます。この病気は角膜に傷がついてしまう病気で、その深さによっていくつかに分類されます。軽症例では点眼薬などの内科的治療で対応できますが、重度角膜潰瘍にまで進行すると視覚に影響し、手術が必要になることもあります。
今回は犬や猫の重度角膜潰瘍について、分類ごとの原因や症状だけでなく、ご自宅でケアする際の点眼のコツなどについてご紹介します。
■目次…

犬と猫の胆嚢粘液嚢腫について┃初期症状が分かりづらいため定期的な健康診断が重要
犬や猫の体には胆嚢(たんのう)という器官があり、肝臓でつくられた胆汁(たんじゅう)という消化液を蓄えて、消化管に排出する働きをもっています。胆嚢粘液嚢腫は、胆汁がゼリー状に固くなったり、消化管への流出路が詰まったりすることで、胆嚢内に粘液が異常に蓄積してしまうことで起こります。薬や食事管理などの内科療法で治ることもありますが、胆嚢の限界を超えるまで胆汁がたまってしまうと胆嚢が破裂してしまい、命を落とす危険性もあるため注意が必要です。
今回は犬と猫の胆嚢粘液嚢腫について、症状や原因とともに、緊急事態を見逃さないポイントや当院での治療方針をご紹介します。
■目次…